かばおです。
現状を改善できないか日々考えています。
本記事では早川書房、ドナルド・R・キルシュ オギ・オーガス 寺町 明子 訳、「新薬の狩人たち 成功率0.1%の探求」について記載しています。
【何の本?】
製薬のエキスパートである著者が薬が作り出される過程をそれぞれの時代に合わせて記述。 科学者、製薬企業、政府の動きがドラマチックに描かれる。
【何をどのように詳しく述べている?】
薬を作り出すために参照するライブラリーと科学者の努力と幸運。 ライブラリーは植物、土壌、動物、分子化学とどんどん細分化されるが、見つかった薬が人間に効果があるかどうかは昔と変わらず、運任せ。
【全体としては真実?】
全体として真実。製薬企業の裏舞台は見方や立場によって異なるかも。 薬の発見や効果については科学者なので信じる。
【どんな意義がある?】
挑戦し続けることの重要性の再認識と普段飲んでいる薬に関心を持つきっかけとなる。DNAが解剖されて、人工知能とディープラーニングが発達すれば手当たり次第の実験が可能となり、薬の開発も発展するのかな?身近にあるけど関心を示さない製薬にフォーカスをあてた本著は逸脱。
処方される薬をなんとなく飲んでいましたが、今後は処方箋をじっくり読んでみたいと思いました。膨大な資本がなければ参入することができなかった製薬業界ですが、今後のテクノロジー発展により、ベンチャー企業の参入が増え、コスト低下やより効果的な薬が発見されることを期待したいです。
薬の開発に興味のある方は、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。