【書評】CRISPR 究極の遺伝子編集技術の発見

かばおです。

現状を改善できないか日々考えています。

本記事では文藝春秋出版、ジェニファー・ダウドナ著、「CRISPR究極の遺伝子編集技術の発見」について記載しています。

【何の本?】

CRISPR(クリスパー)というDNAのらせん構造切断できる遺伝子の可能性と脅威を書いた本です。

ガイドRNAが指定した遺伝子を探索し、Cas9がその場所を切断します。

【何をどのように詳しく述べている?】

CRISPRが発見される過程及び概要。
この技術がもつ治療への大きな可能性。
核兵器同様使い方を誤った場合の脅威。
人類が話し合いをもってルールを明確にしたのちに使用するべき必要性。
本技術を発見したことによる著者の苦悩及び責任。

【全体としては真実?】

全体としては真実と考えます。
しかしながら、人類が使うには難しい技術と感じました。
いくら話し合いを重ねたところで、ある国では人体実験が繰り返されて実装されているかもしれません。
現に中国は先走った研究を行っているように思います。
あまりにも画期的簡易的安価に実施できる技術でありながら、地球の生態系を変える可能性がある技術を安易に発表すべきではなかったのではと、個人的には考えました。

【どんな意義がある?】

科学者は発見した技術がどう使われるか、使うべきかを世間に問いただす必要があります。
研究室だけで話が進められて、気が付いたら後戻りできない過ちを犯さないためにテクノロジーを取扱う側には説明責任があり、与えられる側も要点とメリットデメリット程度は把握する必要があると強く感じました。

最後に以下の動画を見ていただけるとCRISPRの事がより理解できると思います。

遺伝子編集技術による大きな可能性と危険性を感じてみたい方は、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。

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