【書評】VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学

かばおです。

現状を改善できないか日々考えています。

本記事では文藝春秋、ジェレミー・ベイレンソン著 倉田 幸信訳、「VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学」について記載しています。

【何の本?】

HMD(Head Mounted Device)を用いた没入型VRが人間に与える影響を研究者である教授が実体験をもとに記述した本。

【何をどのように詳しく述べている?】

没入型VR内での体験を脳は現実の出来事として扱ってしまうことを述べている。つまり自身の「経験」となること。スポーツの練習やPTSDの治療など効果的な使用方法を詳述。また没入型VRを使用すべきコトは、実際に行うのが①不可能②危険③高価④望ましくない結果を生むのいずれかに当てはまるコトと主張。

【全体としては真実?】

全体として真実。現役の研究者であることから実際の事例をもとに説明がなされており真実と考える。しかしながら自分自身が没入型VRを体験しない限りは、確信はできないので、実際に体験をしてみたい。

【どんな意義がある?】

没入型VRの可能性と危険性を学ぶことができる。 可能性はこれまでコストがかかり、危険でできなかったことを容易に経験できることになる。ここで重要なのは、経験になるということ。 逆にそれだけ強烈なデバイスであることから、人格を狂わせる危険性もあると感じた。 それから大学での研究は企業と行うことで相乗効果が起きることが理解できた。

没入型VRが普及すれば、効果的な学習や絶景を楽しんだりと様々なことを手軽に安価に「経験」できるようになりそうです。しかしそれだけ強烈なものの危険性も知っておくことで、使用する前の注意喚起になると思われます。

VRがもたらす未来に興味のある方は、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。

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